お〜いお茶に含まれるカフェインの量は妊娠中に飲んでも大丈夫な範囲なのでしょうか?お腹の赤ちゃんのことを考えるとしっかりと知っておきたいこの点について信頼できる研究データをもとに分かりやすく解説していきます。

妊娠中にカフェイン摂取量はいくら以下にすべきなのか?

お〜いお茶に含まれるカフェインの量は妊娠中に飲んでも問題ないのかを確認するために、まずは妊娠中にカフェインの摂取量はどれくらいまでに抑えた方が良いのかを解説します。

一般的にカフェインへの感受性(どれくらい体に影響をするか)は個人差が大きいとされ、内閣府食品安全委員会によると国内外ともに1日あたりどれくらいの摂取をしても大丈夫、というはっきりとした数値は設定されていないそうです。そんな中、参考になる研究結果を見つけましたので、そちらを紹介します。

イギリスのレスター大学とリーズ大学の研究者によって2008年に発表された研究では、カフェイン摂取量と胎児の成長が抑制される(胎児の成長が遅くなる)リスクの関係性が明らかにされています。

この研究では1日あたりのカフェイン摂取量を100mg未満、100-199mg、200-299mg、300mg以上の4グループに分け、それぞれのグループと胎児の成長の関係性を調べました。その結果、カフェインを100-199mg摂取したグループでは100mg未満のグループに比べて胎児の成長が抑制されるリスクが1.2倍、200-299mgでは1.5倍、300mg以上では1.4倍に上昇することがあきらかとなりました。

この結果から考えると妊娠中は1日あたりのカフェイン摂取量を100mg未満にするというのが1つの目安になりそうですね。では、お〜いお茶にはどれくらいのカフェインが含まれているの?という疑問には次の章でお答えします。紹介した結果をさらに詳しく知りたい方はこちらのページ(英語です)をご覧下さい。

お〜いお茶のカフェイン量はどれくらい?妊娠中に飲んでも大丈夫?

妊娠中に飲んでも大丈夫なカフェイン量が分かったところで次はお〜いお茶に含まれるカフェイン量を確認していきましょう。

販売者である伊藤園のHPにはカフェイン量に関する記述がないので、北海道立消費生活センターが調査した結果を今回は紹介します(他の商品も含めて詳しい情報は知りたい方はこちらのページを参照してください)。

その結果によるとお〜いお茶の100mlあたりのカフェイン量は14.8mgです。500mlポットボトル(正確には525mlペットボトル)1本あたりでは77.7mgになります。

先ほど妊娠中の1日あたりのカフェインの摂取量の目安は100mg未満とお伝えしました。このことから考えると、毎日お〜いお茶のペットボトル1本は飲んでも大丈夫そうですね。ただし、コーヒーや紅茶などの種類は違えどカフェインを含む飲み物を同じ日に飲んでしまうと、100mgを超える可能性が高くなりますので、お〜いお茶のペットボトルを1本飲む日は他にカフェインを含む飲み物は控えた方が良いでしょう。

まとめ

イギリスの国立大学で行われた研究結果と国内の公的機関の行った研究結果を照らし合わせると、お〜いお茶に含まれるカフェインは妊娠中であっても毎日ペットボトル1本であれば、飲んでも大丈夫そうなことが分かりました。これを一つの目安にして毎日の生活を送ってみてください。